設置途中の写真。
電気の配線も絡みますし、現場での微調整をしていきます。
中に収納できるようにパンフレットのある部分が開きます。
一般の方が、お店や住居の内装工事の途中を見る機会はほとんどないと思います。通常はデザイン画や図面、完成した状態をご覧になりますよね。あってもご自宅やご自身の店舗工事ぐらいだと思います。ですので、今回は工事中の一部を簡単にですがご紹介をしようと思います。
・まず基本的には、給排水・空調換気の配管工事が最初になる事が多いです。 給水、排水の配管工事
・そして、壁や天井の下地組です。
写真はLGS(軽鉄/軽天)という薄く軽い鉄材料を使って組上げます。このあとにプラスターボード(石膏ボード・PB)を張っていきますので、ビスが打てるように板材の寸法に合わせます。
この段階で電気の配線も大部分をします。
・電気配線が終わるとプラスターボードをビスで止めていきます。場所によりカットします。
・床の下地を組んでいきます。垂木などを使った木軸か、乾式二重床システム(フリーフロア)の部材を使うかで床レベルを取りつつ高さを上げます。その後、パーティクルボードや合板などで「面」を作ります。オフィスなどですと、OAフロア材を使う事が多いです。OAフロアは鉄製、鉄+モルタル、樹脂などありますが、詳しくはまたの機会に。
左が乾式二重床システム(フリーフロア)の部材、右が面を作った状態。
・床の仕上げ材を張る為に、板材のつなぎ部分などの凹凸を無くす作業をします。
建築物の床スラブ(コンクリート打ち状態)であれば、凹凸や水平レベルを取る為に全体的にモルタルで平滑にしていきます。これをしないと部分的に少し傾斜があったり、凹凸が出たりでキレイに仕上がりません。店舗によりますが、モルタル仕上げという場合もあります。
この写真では、このような下地調整のあと長尺シートで仕上げています。段差部分には階段でよく見るノンスリップ材で滑り止めを施しています。
・壁面の仕上げの前は、パテ下地調整がメインになります。
この写真では、飾り枠がデザインとしてあしらわれ、クロスの色も変えますので先に取り付けていきます。パテもボードのつなぎ目、ビスを打った部分に丁寧に二度しごいていきます。パテは塗ってからヘラで平らにし、乾いた所で平滑にする為に紙ヤスリでしごきます。これを二度行いますので、手間も時間もかかる訳です。
他にも色々な工程がありますし、使う仕上げ材などによっても、また違う下地の工程があります。
簡単にですが工事途中のご紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
このように空間を造っていくには、当然ですがデザインだけではとても出来ません。
さまざまな職種の職人さんにより現実の空間となります。工程や現場の流れをスムーズにする現場監理もとても大切になります。
また、現場では机上の空論では解決できない事象があることもしばしば。
そのような時も、現場管理者、職人、デザイナー、設計者などがより良い完成になるように最前の判断をしていく事が必要です。
私たちオーベルは、デザイン・実施設計し、工場職人と詰めた話を行い、工程監理をし、現場ではたくさんの職人が円滑に安全に仕事をするための現場監理を行い、良い空間や家具を生む為に努力を続けています。
・・・なんてちょっと堅くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました〜!
ワンルームのキッチンを壁面ショーケースへとリフォームです。
ネイルサロンを開業されるお部屋で、
キッチンは使わないし、来客時にキッチンが丸見えなのもどうかという事で、
ショーケースにしましょうとなりました。
賃貸物件ですので、キッチンを痛めずに壁面も最小限で支持を取る方法で現場施工します。
壁面ショーケースの完成。
ガラス引違い戸、間接照明、ガラス棚、壁面ニッチ+ガラス棚にダウンライトなどキレイにおさまりました。
元がキッチンだとは誰も思わないような仕上りです。
ここに化粧品などの商品を展示されるようです。玄関からの通路になっていますのでアピールもでき、なおかつ雰囲気も上々となりました。
お任せ頂きありがとうございました!
着物用に製作した、アルミパイプ製の衣紋掛けです。
仕上げは焼付け塗装で、移動して使用する為に三分割できる仕様。
アルミなんで軽量ですが、強度的には鉄などには大きく劣ります。
今回は軽さ重視、分割できることが目的でした。
服屋さんの居抜きで美容室を工事が完成しました〜。
前回に続き、洋服屋さんの居抜き的に美容室にしていく案件ですが完成しました。
床に無垢のフローリングを張って雰囲気は良くなりました。
シャンプーエリアもあとは電動イスが設置されるのを待つ状態です。
オーナー様持ち込みの額縁ミラーが付いていませんが、
かわいらしい洗面器と水栓金物、木目も優しい雰囲気です。
次は外装をご紹介で来たらと考えています。
服屋さんの居抜きで美容室を工事中です。
前のお店が洋服屋さんで、良い雰囲気でしたので居抜き的に美容室にしていきます。
予算を抑えるには、この方が良い場合が多いですね。
壁やスケルトン天井は既存のままで、床はフローリング張り替えです。
壁は既存利用とはいえ、コンセントなどは増加する必要があるのでその配線ルートに苦労します。
出来るだけ壁内配線したいのですが、下地の垂木や胴ぶちなどの下地材などが邪魔をします。今回は予算の都合もあり、壁を剥がして配線は出来ませんので、一部はモール配線になりました。
壁を剥がすと、また戻す為に材料や仕上げの塗装が必要になって行きます。少しとはいえ職人が最低2業種必要になります。今回はそれを避けています。
床は前店舗のフローリングを剥がして、新しいフローリングを張ります。
撤去したら前の前のフローリングが現れました。(たまにある事ですが・・)
これも剥がしてしまうと撤去費用などがプラスになるので、今回はこの上に再度張っていきます。ちなみにドア周りなどに問題があれば解決しなければならない事が出てきますが、今回は問題無い状態でしたので良かったです。
服屋さんから美容室の様に業種が変わる今回の様な場合、大きく違うのは「設備」です。
ドライヤーなどを使うので、電気の容量や回路に注意が必要です。配線は多くがやり替える必要があります。
また、給排水は手洗、トイレ、ミニシンク程度ですが、美容室はシャンプーなどお湯を大量に使います。給湯設備はまず足りません。排水には勾配が必要なので、どこにでも配置出来る訳ではありません。
今回の現場もこのようなことを解決して進めています。
まだまだ工事序盤です。良い店にする為に現場は奮闘中です。