店舗に影響を与える 商圏7つの要因
(その3)線路
前回の川につづき、今回は商圏に線路があった場合の
集客デメリットのお話をしようと思います。
一般的な店舗商圏範囲で、店舗から徒歩500m半径として、
幹線道路や川と同じように線路も商業ゾーンを分断します。
線路向こうのお客さんがお店に来る為には、
数少ない踏切まで行って、線路を渡る必要があります。
直線的に歩行動線がとれず、来店する距離が伸びてしまいます。
しかも、踏切信号があるから二重のストッパー。
さらに「開かずの踏切」だったらもう・・・。
店舗集客にとっては川よりも強力な分断力ですね。
これは道路の信号待ちよりも、川の橋を渡るよりもやっかいです。
土地によってですが線路が高架であれば、
道路の分断とあまり変わらないかもしれません。道路の信号機だけですしね。
でも、心理的には線路の向こうというのは、ただ道路があるのとは違います。
コッチのゾーン、アッチのゾーンという気持ちになります。
という事は、線路が店舗の商圏半径内にあれば、
その通りの向こう側のお客さんがお店に来る事は、
道路分断よりもかなり難しい事になります。
半径で考えると、たくさんお客さんがいそうでも、
お客さんの行動範囲は半径ではないので注意が必要ですね。
次回、その4につづく・・・