おさまり(詳細部分)」カテゴリーアーカイブ

円弧のリビングボード,収納棚

弧を描く家具

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円弧の曲線を描いたリビングボード。

お客様ご希望の円弧を描いた形状のオーダー家具です。
塗装仕上げの曲面がキレイで、柱形にもピッタリと納まっています。
変形な収納部分ですが、可動棚付きで収納もばっちりです。
形状や塗装仕上げが大変で、制作難易度が高く時間も予算も掛かってしまいます。
ですが、美しく存在感はありますよね。

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トイレなテレビボード

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トイレじゃなくて、テレビボードだよね・・・と思いますか、やっぱり。

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こんな感じで開いたりします。・・何かお気付きですか?

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わんちゃんがいるお宅はお気づきですかね。 右側におなじみのものが。

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そうです。おトイレです。お掃除用のトイレットペーパーが掛けられる棒も設置。

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真ん中の開口から入り、チョット隠れておトイレします。扉が上に開くのはお掃除の為。
上の開口はDVDデッキなどの収納部分。引出しはDVD収納。開き戸はトイレシートなど。
もちろん天板上には大型テレビ。

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ちなみに壁にピッタリくっつくように巾木部分を切り欠き。
少し大きいのは配線が出てくる穴の意味を持ちます。壁の既存コンセントに向かうルート。

最初のアイデアはお客さんでした。そこからデザイン・設計をしました。
デザインも機能的に上手くまとまり、トイレに関してもわんちゃんが利用したそうです。

今回はオーダー家具のテレビボード兼ペットトイレをご紹介しました。
ありがとうございました。

ほそながいテーブル

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横180cm×奥行き60cm×高さ33cmという細長いテーブル。
色は表面ブラック、内側ホワイトのツートンカラー。

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ガタガタしないようにアジャスター付きです。ネジ回しの要領で高さを微調整できます。
ついでにゴム部分が床に接するので、滑りにくいです。

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タワミやネジレを防止する補強が入ってます。

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ワイド&ローで、3人並んで合計6人も大丈夫。
床に座るとピッタリ使いやすい高さだったりします。
もちろん背が高い方、厚めの座椅子使う方などはもう少し高い方が良いと思います。
オーダー家具は寸法の調整が出来ますので、ご自身の使用状況に合わせられます。

このような造り付け家具、取付け家具以外にも制作しています。
今回の家具について詳しくはコチラのページをご覧下さい。

本の表紙を飾る棚

パンフレット&雑誌&本が飾れる収納棚

前回の続きになりますが、完成した写真をアップしようと思います。

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収納部分はソフトダウンステー付きで下開きになります。
ソフトダウンステーとは、ゆっくり開くダンパーの役目をしています。
これが無いと開く時に戸を持ってないと「バタン」と急に開いてしまいます。
ちなみに蝶番はフラットタイプです。

間接照明の部分は下から覗かないと光源が見えない様に、前垂れがあります。

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カウンターはシンプルな形状ですが、角が曲がっており間接光もあるので
柔らかな印象になっています。

 

オフィスのパンフレット什器

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設置途中の写真。
電気の配線も絡みますし、現場での微調整をしていきます。

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IMG_0144  隠れた所にコンセント。

IMG_0149 設置完了。

IMG_0155 照明点灯!!

中に収納できるようにパンフレットのある部分が開きます。

 

IMG_0154 ちなみに受付カウンターです。

 

工事途中をのぞきませんか?

 

一般の方が、お店や住居の内装工事の途中を見る機会はほとんどないと思います。通常はデザイン画や図面、完成した状態をご覧になりますよね。あってもご自宅やご自身の店舗工事ぐらいだと思います。ですので、今回は工事中の一部を簡単にですがご紹介をしようと思います。

・まず基本的には、給排水・空調換気の配管工事が最初になる事が多いです。配管作業1 配管作業2 配管作業3 給水、排水の配管工事

 

・そして、壁や天井の下地組です。
写真はLGS(軽鉄/軽天)という薄く軽い鉄材料を使って組上げます。このあとにプラスターボード(石膏ボード・PB)を張っていきますので、ビスが打てるように板材の寸法に合わせます。
LGS下地組1 LGS下地組2
この段階で電気の配線も大部分をします。

 

・電気配線が終わるとプラスターボードをビスで止めていきます。場所によりカットします。
壁面ボード1

 

・床の下地を組んでいきます。垂木などを使った木軸か、乾式二重床システム(フリーフロア)の部材を使うかで床レベルを取りつつ高さを上げます。その後、パーティクルボードや合板などで「面」を作ります。オフィスなどですと、OAフロア材を使う事が多いです。OAフロアは鉄製、鉄+モルタル、樹脂などありますが、詳しくはまたの機会に。2015-03-12-14.36.21 床下地組
左が乾式二重床システム(フリーフロア)の部材、右が面を作った状態。

 

・床の仕上げ材を張る為に、板材のつなぎ部分などの凹凸を無くす作業をします。
建築物の床スラブ(コンクリート打ち状態)であれば、凹凸や水平レベルを取る為に全体的にモルタルで平滑にしていきます。これをしないと部分的に少し傾斜があったり、凹凸が出たりでキレイに仕上がりません。店舗によりますが、モルタル仕上げという場合もあります。
床面仕上げの下地 床面仕上げ
この写真では、このような下地調整のあと長尺シートで仕上げています。段差部分には階段でよく見るノンスリップ材で滑り止めを施しています。

 

・壁面の仕上げの前は、パテ下地調整がメインになります。
この写真では、飾り枠がデザインとしてあしらわれ、クロスの色も変えますので先に取り付けていきます。パテもボードのつなぎ目、ビスを打った部分に丁寧に二度しごいていきます。パテは塗ってからヘラで平らにし、乾いた所で平滑にする為に紙ヤスリでしごきます。これを二度行いますので、手間も時間もかかる訳です。
壁面仕上げの下地1 壁面仕上げの下地2

壁面仕上げ
最終的にクロスを張り分けて完成になります。

他にも色々な工程がありますし、使う仕上げ材などによっても、また違う下地の工程があります。

簡単にですが工事途中のご紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
このように空間を造っていくには、当然ですがデザインだけではとても出来ません。
さまざまな職種の職人さんにより現実の空間となります。工程や現場の流れをスムーズにする現場監理もとても大切になります。

また、現場では机上の空論では解決できない事象があることもしばしば。
そのような時も、現場管理者、職人、デザイナー、設計者などがより良い完成になるように最前の判断をしていく事が必要です。

私たちオーベルは、デザイン・実施設計し、工場職人と詰めた話を行い、工程監理をし、現場ではたくさんの職人が円滑に安全に仕事をするための現場監理を行い、良い空間や家具を生む為に努力を続けています。
・・・なんてちょっと堅くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました〜!

とある現場の下地組み

とある現場LGS1

とある現場の下地組みです。
LGS下地組みになります。軽鉄、軽天とも言います。軽い(薄い)鉄で出来ています。棒状部材と組付け部品、全ネジボルトなどを使って組んで行きます。
キレイなピッチで組まれています。これが大事で、次の工程はプラスターボード(板材)をビスで止めていくので、そのボードのサイズに合わせてピッチが決まるのです。もちろん水平レベルも取っています。天井も壁も、部材の寸法が違えど同じような施工方法になります。

とある現場LGS2 とある現場LGS4

とある現場LGS5 とある現場LGS3

アルミパイプ製の着物用衣紋掛け

 

着物用に製作した、アルミパイプ製の衣紋掛けです。
仕上げは焼付け塗装で、移動して使用する為に三分割できる仕様。
アルミなんで軽量ですが、強度的には鉄などには大きく劣ります。
今回は軽さ重視、分割できることが目的でした。

衣紋掛け1
横H型で下の横バーは着物を開く為に必要になりました。

衣紋掛け2
上のバーを外した所

衣紋掛け3
下も外した所

衣紋掛け4
着物を広げる為の糸通し

衣紋掛け5
上のフック

衣紋掛け6
上下フック

小さな板

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不陸調整で使う

色々な「厚み」の小板。

こういう準備が
イイ仕事につながるんだよなぁ。

床は”完全な”水平でないことがあります。
場所によってほんの少しの凹凸があったり、
若干たわんだりしています。

「完全な」ではないだけで、大概は問題無い程度です。

造り付け家具を設置する場合、
床と家具の間にほんの少しの隙間が出来たりします。

不陸調整っていうのは、この調整のことを指します。

こういう調整をしながら、キレイに家具を納めていくのです。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!

 

P.S オーダー家具、造り付け家具のデザインから取付までは
いんはんどかぐhttp://www.inhand-kagu.jp/)まで。